私たちが大切にしていること、こだわっていることは、
自然ならではの色合い、染料をいただいたり、ご協力して下さるたくさんの人とのつながり…であったりなどたくさんあります。
その中で、ストールの生地と媒染についてご紹介します。
まずシルクへのこだわりは、その質感にあります。
シルクは軽くてなめらかなので肌にやさしく、非常に肌ざわりが良いのが特徴です。
見た目の光沢からくる高級感だけでなく、吸湿性・保湿性・放射性に優れており、夏は汗をかいてもサラッと、冬はあたたかく使用することができるので、私たちはシルクを選択しています。
また動物性の繊維を使うことで、濃染処理を必要としていません。
ストールをまとった時のおしゃれさと高級感がでるのはシルク生地ならではです。
この真っ白な生地が様々な色に変化していく様子はいつみても目を見張ります。
そして次に草木染めに欠かせない「媒染」という工程。
実は染液にストールを浸しただけでは、色が繊維にしっかりと定着していない状態なので、繊維と色を結び付ける媒染という作業が必要になります。
媒染には鉄や銅など金属の種類がありますが、その中でも私たちはミョウバンを使用したアルミ媒染をしています。
ミョウバンは漬物の色落ちを防ぐ働き、煮物の煮崩れを防ぐ働きなど料理にも使われます。そのため染め手はもちろんストールを使ってもらう方にも優しいことからミョウバンを選んでいます。
適温で溶かしたミョウバンにストールを浸すことで、より鮮やかな色に染め上がり、
そして色を生地により定着させることで、色止め効果につながります。
媒染のあとは…
どんな色になるかな?こんな色になったらいいな!とわくわくしながら、真っ白なストールに薄く色を入れていきます。
薄く色を入れたあと媒染をして色を定着させてから再び染液を入れ、色むらにならないように少しづつ色を重ねます。
この媒染→染めの工程を何度もくり返しながら染め上げていきます。
今後も、シルクとアルミ媒染にはこだわり続けようと思います。
その季節に取れる植物から抽出した色合いを、何度も重ねていくストールたち。
この春にできあがったばかりのストールをぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
(文/かしはら)
2/1のそよご |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | そよご |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
2/22のさざんか |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | さざんかの枝 |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
2/28のろうばい |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | ろうばい |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
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