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百々染が紡いだ物語

 

 

 

これまで私たちは百々染を通して、様々な人たちと出会い、様々な経験をしてきました。今回はその中から、いくつかのエピソードを紹介したいと思います。

 

 

 

Episode01 色とりどりの百々染に心惹かれて

 

ある展示会でのこと。
終了の時刻が近づいた夕方、一人のご婦人が会場にいらっしゃいました。そのご婦人は会場に入ると、「これ!これが見てみたかったの」と、百々染のストールを手にとりました。そして、とても嬉しそうにこう続けました。「今朝の新聞で展示会の記事を見たのだけれど、そこに写っていたずらっと並んだストールのグラデーションがとても綺麗で。どうしても見てみたくなったの。今日はお出掛けの予定だったから、帰りにここに寄ってもらったのだけど、間に合って本当によかった」と。
「いろんな模様が入ったものはいくらでもあるけれど、シンプルにこれだけ綺麗な優
しい色の物はなかなかないから…」
少し迷われながらも、心惹かれる1本と出会えたご婦人。会場をあとにする満足そうな笑顔に、その場に立ち会えた私たちもとても嬉しく、誇らしく思えたできごとでした。

 

 

 

 

 

 

Episode02 百々染が結ぶ「過去」と「今」

 

「こちらのストールは、この利用者さんが染められた物なんですよね?」ある日、いぶき福祉会にこんな問い合わせが入りました。
話を詳しくお聞きすると、ある人の記念日に、百々染のストールを贈りたいとのお話でした。
「私の知り合いが、この利用者さんがまだ小さな子どもだったころから知っていて、いぶきで頑張っている様子をとても嬉しく思っているみたいで」。
その方にストールをプレゼントしたいと思ったとのこと。
一緒に過ごしていた時間のことを、今でも大切に思っているその人に、素敵に頑張っている今の様子を伝えることができると贈り物に選んでもらえた百々染。大切な方と過ごす大切な記念日、その重要な役割を担えたことを、とても誇りに思える瞬間でした。

 

 

 

 

 

 

Episode03 大切な思い出と百々染と

 

最後は、百々染に取り組むスタッフの話です。地元を離れて20年ほど、今は遠く離れて暮らす祖母のことを思い、百々染のストールを贈ることにしました。選んだ色は「みかん」です。
子どものころ、祖母に連れられて何度も通った思い出のみかん畑。祖母が大切に育ててきたみかんの木。その枝と葉を使ってストールを染めることにしました。元気な時には毎日通ったみかん畑。その懐かしい思い出とつながることのできるストールを、おばあさまは想像以上に喜んでくれたそうです。
百々染では、様々な方から染料となる植物を分けていただくことが多くあります。それは、大切にしてきた思いを分けていただくことと同じ。あらためて気を引き締めたできごとでした。

 

 

 

 

 

 

百々染を通した様々な出会いや経験は、私たち百々染工房のメンバーにとってとても幸福なことです。1月25日から30日まで、「カフェ・ド・ギャラリー アダチ」にて「しぜんのいろ、いろいろ展vol.6」を開催します。そこでまた、素敵な出会いがあることを、今からとても楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

しぜんのいろ、いろいろ展 vol.6

 

開催日:1/25-30

開催時間:10:00-16:00

場所:カフェアダチ(501-3265 岐阜県関市小瀬1833)

イベント詳細:

https://www.facebook.com/events/1278579332350657/?active_tab=about

 

 

 

(文/ながた)

 

 

 

 


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