夏の青空に映える、鮮やかな黄色の花、「ひまわり。」
太陽の光の方に向いてダイナミックに咲いているひまわりを見ると、なんだか元気が湧き上がってきます。
百々染工房がある、岐阜市の「第二いぶき」にも、夏になると大輪のひまわりが咲き誇ります。
このひまわり、同じく「第二いぶき」で仕事をする紙すきチーム「こらぼ」が、数年前に畑に植えたものです。
今では自然に種を落とし、毎年とても元気な姿を見せてくれます。
こちらは、普段、百々染工房で使っている試し布です。
試し布は、染め色を確認するために、使用しているもので、色を確認したら不要になってしまいますが、この試し布が「こらぼ」のチームに渡ります。
試し布は、色とりどりの「ポケノート」や、「御朱印帳」に生まれ変わっています。
今回はその紙すきチームの「こらぼ」から、見ごろが終わったひまわりを「せっかくだから染めに使ってみない?」と提案してもらい、譲り受けることに。
百々染工房で、初めてひまわりを染料にしてみることにしました。
ひまわりの鮮やかな色を活かすため、花も茎も細かくカットしてから、鍋でゆっくり煮出していきます。
「こらぼ」からの大切なバトンを受け取り、染めてくれるのは小森さん。
彼女は、今年から百々染工房に入った仲間です。
小森さんは、タライの中でダイナミックに染めるのも、袋の中に入れてゆらゆらと揺らして染めるのも、どちらも得意です。
シルクストールに、少しずつ色が入ってきました。
だんだん染まっていく様子を、しっかり確認しながら染めます。
「良い色入ってきた?」と聞くと「ばっちり!!」とポーズを決めてくれます。
最後まで楽しそうに、しっかりと染めあげてくれました。
こうして仕上がったストールは、ひまわりのイメージぴったり。
見ているだけで、ひまわりの元気さをわけてもらえるような、鮮やかな黄色のストールになりました。
夏の日差しを閉じ込めたような元気な黄色のストール。
気分を上げたい日にさらりと巻くのにぴったりです。
(文/かしはら)
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