工房の中で、黙々と花びらをちぎっている姿が見えます。
百々染のシゴトの中でも、染料に使う植物をちぎる担当をしている松元さんです。
松元さんは丁寧かつ正確なシゴトで百々染工房を支えてくれています。
百々染工房に来る以前は、張り子作りのための和紙ちぎりをしていた松元さん。
その経験から、染料を細かくしたり、混ざらないように仕分けたりすることが得意です。さざんかの花を、花びらと雌しべ、雄しべを丁寧に分けてちぎっているので、濁りのない染液になり、ストールは綺麗なピンク色に染めあがります。
松元さんの丁寧さ、正確さが輝く場面は染料ちぎりだけではありません。
工房では、毎年、藍の葉を乾燥させて染料にしています。
松元さんは、収穫した藍を少しずつまとめて束にしてくれます。
シゴトの時間は静かな松元さんですが、この時には、「いーち、にーい、さーん…」と数を間違えないように、声に出して確認します。
そうして松元さんの近くには、正確な本数でまとめられた藍の束の山が築き上げられていきました。
こうして、丁寧に、正確にシゴトをしてくれる松元さんは工房のみんなから頼りにされています。そんなみんなの期待に笑顔でこたえてくれる松元さんのシゴトには、染料への繊細な気持ちや優しさがあるように感じます。百々染を通して、みなさんにもその優しさが伝わればうれしいです。
(文/いけど)
7/7のなんてん | |
タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | なんてん |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
1/4のみかんの皮 | |
タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | みかんの皮 |
サイズ | 180×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
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