5月になると、バラの花があざやかに咲きはじめます。
世界中の人から愛されているバラの花。
色ごとに花言葉が違ったり、贈る本数によって、プレゼントに込める意味が変わったりと、バラの花にはたくさん思いがこめられています。
毎年、この季節になると、百々染工房に「染めに使ってください」とバラの花が届きます。
バラには様々な色や種類がありますが、工房では赤やピンクの花のみを使用します。
花びらを一枚ずつ丁寧にちぎったら、酢と塩を混ぜて1か月ほどゆっくり時間をかけて染液を作っていきます。
そうしてできあがった真っ赤な染液。
とてもあざやかで美しい染液になりました。
ここに、真っ白な生地を入れていきます。
ムラにならないように、端からゆっくりとストール生地を入れます。
さあここで、前川さんにバトンタッチ。
バラの花のあの美しさが滲み出たようなあざやかな染液の中で、優しい手つきでくるくるストールを回して染めていきます。
ストールに色が入ってくると、前川さんは染めていくのが楽しくて、自然と笑みがこぼれます。
染液のあざやかな色とは異なり、できあがったストールはやさしいピンク色。
これからの季節、白いTシャツにさらっと巻くだけで、涼しげで優美な雰囲気に。
シンプルなスタイリングでも上品さを演出してくれそうなストールに仕上がりました。
ピンクのバラの花言葉は「上品」です。
バラの花1本贈ることにこめられた思いは「あなたしかいない」です。
この世界に1本だけのバラのストールは、大切な「あなただけ」に贈る特別な1本にもぴったりです。
ぜひ、あなただけの思いをストールに込めてみませんか。
(文/かしはら)
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