先日、関市のバラ農家さんにお邪魔し染めに使うバラを剪定させていただきました。毎年きれいなバラを提供して下さる農家の小川さん。とても優しい方で、一緒に写真を撮らせていただくこともできました。
大きなハウスいっぱいに咲いているバラ。イベント毎に剪定して、名古屋市などに出荷しているそうです。今回は5月の母の日に合わせて出荷した直後に、たくさんのバラをご提供くださいました。
バケツ2つ分、いっぱいに採ったバラは、工房に持ち帰り、翌日からさっそくちぎる作業に入ります。それを担当するのが木谷さんです。
新鮮なうちにちぎることが良い染液につながるので、スピードも大切。それに加え、花びら以外のゴミが入らないよう丁寧にちぎる必要があります。真剣な表情で、手早く、でも丁寧にちぎる木谷さんです。
ちぎった後、すぐに染液を作ります。ちぎったバラの花びらの量に合わせて、酢と塩、水を入れ、そのあと寝かせます。じっくり時間をかけることで、美しい赤色が出てくるのです。
1週間後。
「色、どうかな?」
「良い色がでてきたね!」
「一度、しぼってみようか」
バラの染液の仕上がり具合を見て、一度絞ってみました。バケツやこし布を用意して、花びらをバケツから採り、力強く絞ります。
この日、バラのストールを染めたのは前川さん。鮮やかな色のストールを染めるのが得意な前川さん、毎日行う打ち合わせでは、「今日はバラのストールを染めてくれる?」と聞くと、顔をあげてニッコリ笑顔で応えてくれました。
前川さんの優しい気持ちと満足気な表情を映し出すかのように、染めあがったのは綺麗な紫色のストール。百々染の手染めストールの完成です。
様々な工程を経て作られる、1枚のストール。今回は地域の方とのつながりを改めて感じました。たくさんの人の手によって作られたバラのストール、ぜひ身にまとってみてはいかがですか?
(文/こまつ)
5/25のバラ |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | バラ |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
5/27のバラ |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | バラ |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
5/31のバラ |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | バラ |
サイズ | 180cm×30cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
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