ミントから「さわやかさ」を感じる、そう感じていらっしゃる方は多いのではないのでしょうか。そんな「さわやか」なイメージを映したようなストールができあがりました。今回は、夏らしいミントのストールについてご紹介します。
春になると、百々染の工房近くの道沿いにたくさんのミントが毎年顔を出してくれます。気温が高くなっていくにつれて、大きく成長していきます。ミントの種類は600から3500もの品種が存在しています。その多くのミントは彩りのアクセントやデザートの風味づけ、お菓子作りのアイテムなど、様々な場面で活躍しています。
百々染工房の付近で見かけるミントは、「ボウルズミント」という種類です。このボウルズミントはミントの中でも比較的大きく、最大で60から100cmほどに成長します。葉はやわらかな毛で覆われていて、甘くて優しい香りを放ちます。初夏になると大きなボウルズミントがたくさん生えるので、いぶき福祉会の仲間たちが採りに行き、ミントをたくさん集めてきます。
集まったミントは工房でちぎって、いよいよ染めの準備に入ります。ポイントは、ミントを細かくちぎることや、葉っぱと茎をしっかり分けること。この丁寧な作業により、良い色の染料が作れます。
吉田光佑さんは百々染工房の作り手です。葉っぱと茎を分ける作業がとても得意で、いつも笑顔で元気よくちぎっています。ミントをブチブチとちぎっていると、さわやかな香りが工房全体に広がっていきます。吉田さんは、ほかの作り手たちが細かくちぎったミントを、煮出しのネットに入れる仕事もこなしています。
ミントは鮮やかな緑のイメージがありますが、煮出すことで鮮やかな黄色に変身し、染液からはほのかな香りが漂ってきます。もちろんストールに香りが移ることはないのですが、綺麗な黄色からミントのさわやかな香りが伝わってくるように感じられます。梅雨や暑い夏でも、持っているだけでさわやかな気持ちにさせてくれるシルクストールです。
その日の天候や、作り手たちの思いや手つき、植物の調子によって、同じミントでも染め上がりの色あいは違ってきます。作り手たちは、「どんな色に染まるのかな」と、ワクワクしながら染めています。鮮やかな仕上がりから、「その色、素敵だね!」「これ欲しいな~」などと声が漏れてしまうほど。さわやかな夏の風を感じるミントから、この季節にぴったりの一枚が染め上がりました。
(文/やじま)
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5/11のミント |
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タイプ | ストール |
素 材 | 楊柳 |
植 物 | ミント |
サイズ | 184cm×40cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
5/14のミント |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | ミント |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
6/6のミント |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | ミント |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
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