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いぶきと僕と百々染と/作り手・安藤幹生

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僕は、安藤幹生といいます。

 

僕は5年前まで、「いきなり団子」という商品をつくるグループにいました。

団子をつくるためのサツマイモを洗って、皮むきをするという仕事をしていました。団子をつくるチームもありましたが、僕には団子を丸める仕事は難しくてできなかったんです。

 

ある日、イモの皮むきだけじゃつまらなくなって、団子づくりの工房を抜け出し、隣の工房に顔をだしました。それが染めとの出会いでした。

 

その時はまだ「百々染」という名前ではなかったのですが、寸胴に染液を入れ、下処理をした綿のハンカチを15枚ぐらい入れて、棒でかき混ぜる。ただそれだけでどんどん染まっていって、変化していくのが楽しかったのを憶えています。

 

それから5年、今では、シルクストールを染める担当をしています。

僕が一番気をつけているのは、生地が傷まないように両手で優しくやさしく染めること。また、染料の入った液と媒染液を入れ替えるときに気をムラにならないように液にストールを入れたら丁寧に広げて染めることにも気をつけています。

 

 

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染める作業ばかりでなはく、ときには、公園に出かけて花をもらってきたり、染め体験のワークショップの先生をしたりと、緊張することもあるけど、毎日楽しく仕事をしています。

人とお話しすることが好きな僕は、たくさんの人とつながれる、この仕事が好きです。

それに、中日ドラゴンズが負けて悔しい時も、サザエさんにじゃんけんで勝って嬉しい時も、話を聞いてくれる仲間たちに囲まれているこの工房は、ぼくにとって大切な居場所です。

 

今日は、僕が染めた、おすすめのストールたちを紹介します。

 

一本目は、夏の暑い日に、吉田さんと一緒に息を合わせて染め上げたストールです。

藍の余分な染液をしっかりと水で流しておくことで、色移りを少なくさせます。

「せーの」と掛け声を合わせて勢いよく水を流すのが、僕も吉田さんも大得意。一緒に楽しく染め上げた、夏の青色のストールです。

 

 

 

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二本目は、今年の8月4日に、レモンバームで染めたストールです。

この日は、レモンバームのいい香りがリラックスさせてくれて、穏やかな気持ちで染め上げることができました。僕は、染めながら思わず「レモンバーム♪」と口ずさんでいました。やさしい黄色に染めあがりました。

 

 

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三本目は、今年の8月16日にもちの木の葉で染めたストールです。

お盆の休み明け一日目で、みんなと話したいことがいっぱいあったけど、それと同じぐらい仕事をするのも楽しみだったので、集中して染めることができました。を見て、「黄色に染めあがるのかな?」って思っていたけど、少し緑色がかった色になってビックリしました。まわりのみんなから「いい色だね!」って褒められた、自信の一本です。

 

 

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どのストールもみんなとつながって楽しく、そして「きれいに染まるように」と気持ちを込めて染めました。一緒に楽しい気持ちになってくれたらうれしいです。

 

 

(文/あんどう)

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8/4のレモンバーム

タイプ ストール
素 材 サテン
植 物 レモンバーム
サイズ 190cm×43cm
価 格 16,200円(税込)

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8/8の藍

タイプ ストール
素 材 サテン
植 物
サイズ 180cm×52cm
価 格 16,200円(税込)

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8/16のもちの木

タイプ ストール
素 材 サテン
植 物 もちの木の葉
サイズ 190cm×43cm
価 格 16,200円(税込)

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