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もの淋しい冬景色に、鮮やかさを添える“南天”

南天は日本各地に自生する常緑低木で、6月に白い花が咲き、秋になると鮮やかに紅葉します。多くの人が抱く「冬の南天」というイメージは、11~12月頃に見られる赤い果実でしょう。色褪せた冬の色の中で、ひときわ存在感を放つ紅色。南天は、冬を代表する植物のひとつです。
さらに日本では、難を転じて福となす「難転」に通じることから、縁起木としても愛されています。

草木や花などを材料に、化学染料を使わずに丁寧に手染めする百々染。この冬も、百々染の工房にたくさんの南天が届きました。今年は、第二いぶきの給食を作ってくださっている方からいただいた南天です。

南天_2材料

南天で染める百々染は、細かい仕分け作業からスタート。枝に付いた実を潰さないようにひとつひとつ丁寧に取っていきます。万が一、実にゴミがついていたり、軸が残っていたりすると、鮮やかな染液がくすんでしまうため、この仕分けは欠かすことのできない大切な仕事なのです。

一粒一粒の南天の実に、想いを込めて。

第二いぶきで働く、木谷未央さん。木谷さんは、細かな仕分け作業や、葉や花びらをちぎる作業がとても得意です。彼女のこの繊細な作業が、百々染の鮮やかな色につながっています。

南天_3木谷さん_新

その日、工房に南天があることを知った木谷さんは、いつもより少し早く仕事の準備をし、張り切って南天の枝を手に取りました。実を優しくつまむ木谷さんの指先と、小さなゴミも見落とさない、真剣な眼差し。赤い実で埋め尽くされた箱を眺めながら、彼女にしかわからない特別な達成感を味わっているようでした。

鮮やかな染料と、優しい桜色のストール。

仕分けを終えた南天は、塩・酢・水を加えて染料づくりに入ります。花を使って「花びら染め」をする場合は、水に入れた花びらをもみ込むことで色を抽出しますが、南天の実はもみ込むと潰れてしまうため、実をそっと水の中に入れて漬け込むだけ。1週間以上、長いと3週間近く、そのまま漬けておくことで、実からじわじわと色が滲み出てきます。実を漬け込んでから、約30日間。たくさんの時間をかけて、南天の鮮やかな色が現れてきました。いよいよ染めの工程です。

南天_4染め手元

紅みを帯びた深い赤。柘榴(ザクロ)色のような、鮮やかな色の染液です。ここにシルクのストールを入れて、ゆらりゆらりと優しく揺らして染め上げます。じっくりと時間をかけて染めていくことで、染液の中でふわりと花開くように染まっていく百々染のストール。ビビッドな染液の印象とは裏腹に、優しい桜色に染め上がりました。柔らかな表情をしつつも、南天の実の鮮やかさを纏った、世界に1枚のストールです。

 

まだまだ寒い、冬の百々染工房。ここで春の訪れを待ちわびているような、心ときめく“春待ちストール”が、たくさんの人たちの手によって染め上がりました。

南天_5百々染

0508_C
5/8の南天
タイプ ストール
素 材 サテン
植 物 南天
サイズ 190cm×43cm
価 格 16,200円(税込)

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0518_C
5/18の南天
タイプ ストール
素 材 ジョーゼット
植 物 南天
サイズ 180cm×52cm
価 格 16,200円(税込)

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0522_C
5/22の南天
タイプ ストール
素 材 ジョーゼット
植 物 南天
サイズ 180cm×52cm
価 格 16,200円(税込)

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