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なんでも屋のゆず

 

 

 

 

 

 

雪が降る季節、寒い日が続きます。そんな時、ゆずを刻んで鍋に入れたり、お風呂に入れてゆず湯にしたり、ゆず茶として飲んだり...寒い時期に心も体も温めてくれます。

生活のいろんな場面で触れ合う機会も多く、「ゆず」は「なんでも屋」と言えるかもしれませんね。

冬の植物や果実は、次の春に備えるための休憩期間となることが多いですが、ミカン科のゆずは冬に入る11月頃から旬を迎えます。今年もゆずが工房にやってきました。

 

 

 

 

 

 

ゆずは、丸ごと煮込むときれいな染液ができないため、皮をむく作業が必要です。

皮が固いゆずは、力を入れ過ぎると実がつぶれてしまうため慎重に作業します。写真に写っているちぎり手である木谷さんの表情からも集中している様子が伺えます。

 

 

 

 

 

 

皮と実に分けられたゆずを30分程じっくり煮込むことでクリーミーな染液が出来上がりました。ゆずの爽やかな香りが工房いっぱいに広がり、工房のみんなの気持ちを和やかにしてくれます。

 

 

 

 

 

 

ムラなく全体に色が入るようにするには、端っこから少しずつ、ストールを広げながら揺らしながら...難しい作業ですが、安藤さんは手元をよく見てゆっくり染めていきます。

 

 

 

 

 

 

今回、「なんでも屋」のゆずが工房にきてストールに変身しました。ゆずからできた淡く優しいストールを身につけると、きっと春が待ち遠しくなりますよ。

(文/やじま)

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