草木染めは同じ染料や同じ染液を使っても同じ色に染まりません。
草木染めの醍醐味ですよね。染まる色はさらに染め手によっても違ってきます。
力の入れ方や染液に浸す時間、その日の気持ち、、、いろいろな要素が重なって色合いが変わってくるのです。
そして、染め手の染め方そのものが、染め手の「らしさ」になってきます。
写真に写っている馬渕さんも自分らしい染め方をしています。
いぶきに勤め始めて8年目になる馬渕さん。
最初は染めの仕事ではなく実をちぎる仕事をしていました。
なんてんの実、くさぎの実といった実を仕分ける仕事をしていました。
細かい作業が得意な馬渕さんは次々に実を仕分けて、潰さないように、優しくちぎっていました。
そんな彼が、休憩時間に水のキラキラをのぞいたり、洗濯物を水から出したりすることを楽しんでいる姿が見られました。そこで、染めに誘うと、目を輝かせながら生地を染液につけて染めてくれました。これが染め手となったきっかけになりました。
仕事をする場所は、いつもの窓際。
まず始めるのは「漉す」作業。染液の中にある不純物を取る事は重要で、不純物が残っていると、ストールのムラや色合いが悪くなることがあるのです。
ザルの上にこし布を置いて、染液を次々と流していきます。漉していく時にでる水しぶき、泡、これを楽しみながら自分のペースで取り組んでいます。
次に、バケツいっぱいに入った綺麗な染液を使ってストールを染めていきます。
ストールを高く上げて、ストールから滴り落ちていく染液を眺めたり、高い位置から落ちることでできる泡を見て楽しんだりしながら染めるのが馬渕さんの染め方です。
いろいろ観察しながら、染まりゆく色を確認しながら染めていきます。
工房の染め手はみんな、ひとりひとり違った染め方があり、いろとりどりです。
馬渕さんの染め方でできたストールをぜひ手にとって感じてみてはいかがでしょうか。
(文/やじま)
4/4のみかん |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | みかんの葉 |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
9/12のかし |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | かし |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
10/17のコスモス |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | コスモス |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
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