ロシア料理で有名な「ボルシチ」に使われることで知られる、カブの一種「赤ビーツ」。
最近は、栄養価の高い食材としても知られ、日本でも飲食店や大型スーパーで見かけるようになりました。
ビーツと聞いて思い浮かぶのは、この鮮やかな色。
天然の色素「ベタシアニン」「ベタキサンチン」による、目をひく赤色が特徴です。
昨年春、「この赤い食べ物でストールを染めてみたい!」と思い、赤ビーツの種をまきました。
しかし、なかなかうまく育たなかったため、収穫に至らず、ビーツのストールを染めることができませんでした。
そして今年春。リベンジの思いも込めて、4月16日に赤ビーツの種をまきました。
小さな種を1粒ずつまくのはとても難しいのですが、指であけた穴をめがけて丁寧に種をまいていきます。
最後に優しく土をかけて、今年こそ芽が出るのを心待ちにしました。
毎日の水やりは欠かしません。「芽、でてきて~!」という大きな声が届いたのか、小さな芽はぐんぐん大きくなりました。
暑さに負けず大きくなった赤ビーツ、無事収穫まで辿り着きました。
スライスしてみると、鮮やかな赤色にびっくり!
真っ赤なビーツから、真っ赤な染液ができあがりました。
染液のあたたかさを耳で感じながら染める。
「1~2~3~」数えながら、息を合わせてストールを揺らして染める。
染め方には、つくり手それぞれの個性が出ます。
昨年、栽培に失敗してしまったビーツだったので、今回は種まきからドキドキ。毎日の成長を楽しみに見守ってきました。
春に種をまいてから4ヵ月。1年半の思いが実って、鮮やかな赤いストールへとつながりました。
収穫できた赤ビーツが少なかったので、染め上げたストールはたった2本だけ。
優しく上品に仕上がったストール、ぜひ手にとってみて下さい。
(文/かに)
7/18の赤ビーツ | |
タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | 赤ビーツ |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
8/3の赤ビーツ | |
タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | 赤ビーツ |
サイズ | 180×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
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