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歳を重ねたヒイラギは、まるくあたたかく

 

 

みなさん「ヒイラギ」という植物、ご存知でしょうか。

 

ヒイラギと言えば、赤い実のイメージがあるかもしれませんが、それは西洋ヒイラギのこと。
日本のヒイラギは、11月から12月にかけて白色の小花が咲き、6月から7月にかけて紫色の実を付けます。
魔除けの象徴としても使われており、昔から節分の季節に鮎と大豆と一緒にヒイラギの枝を飾る習慣があり、飾ることで悪鬼邪気を祓うと言われています。

 

いぶき福祉会で働いている職員の方から、「ヒイラギを剪定したので染料にどうですか?」という話が工房に届きました。
仲間とスタッフで、その剪定したヒイラギを、早速取りに行きました。

 

 

 

ヒイラギの特徴といえば、トゲトゲの葉。
あのトゲトゲした形の葉だと思い込んでいた私たちでしたが、見てビックリ!そこにあったのは、丸みを帯びたかわいい葉でした。

ヒイラギを譲ってくれた職員に聞いてみると、樹齢40年を超えたあたりから、葉っぱのトゲがなくなってきたのだと言います。

 

 

 

 

 

 

上が一般的なヒイラギの葉。下が、今回頂いた、丸みを帯びたヒイラギの葉です。
トゲが無く、なんだかコロンと丸くて可愛らしいですね。

 

トゲのある葉は分別作業などがとても危険なので、今までなかなか染料にすることができなかったのですが、今回頂いたヒイラギは、百々染工房の仲間たちの手によって、染料を作ることに成功しました。

 

頂いたヒイラギは工房に持ち帰って、さっそく枝から葉を分ける作業に入りました。

 

この工程を、百々染工房では「葉っぱちぎり」と呼んでいます。
葉っぱちぎりグループの吉迫さんが、一枚一枚、細かくちぎっていきます。
一枚ずつちぎって仕分けしていくのはとても手間がかかりますが、染液づくりにとってとても大切な工程。吉迫さんの顔は真剣そのもので、集中して作業を進めています。

 

 

 

 

 

 

仕分けて細かくした葉を煮出して染液にしたら、シルクストールを入れていよいよ染めていきます。

ボウルの中の色合いを確認しながら、丁寧に染めているのは川島さん。

彼がヒイラギの染液に出会うのは初めてです。どんな色になるのだろう?と、ワクワクしながら染めに真剣に向き合っているのが、表情からわかります。

 

 

 

 

 

 

工房の仲間、みんなで染めた、ヒイラギのストール。

春らしい、淡くあたたかい黄色に染めあがりました。

 

いままで染料として使用できなかったヒイラギですが、今回、丸い葉を頂いたことで、初めて染めることができました。
歳を重ねたヒイラギは、まるくてかわいい形をしていました。
これから訪れる穏やかな季節を感じさせてくれるあたたかい黄色が、工房に春を届けてくれたみたいです。

 

春の優しい太陽の下で、ヒイラギのストールを巻いて出かけてみてはいかかでしょうか。

(文/やじま)

 

 

 

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