「青は藍より出でて藍より青し」
ことわざにもでてくる藍は、1500年以上前に伝った日本最古の植物染料と言われています。
元々、漢方薬として伝わった藍には、解毒や解熱、腸内抗菌、水虫やあせもの症状の緩和などの効果があったようで、藍染めされた服にも、防虫や殺菌、防水効果が期待され、昔から多くの人に愛されてきました。
また最近の話題では、2020年東京オリンピックのエンブレムが、藍色の市松柄のものに決まりました。日本の伝統色である藍色で描かれていて、日本にぴったりのロゴマークですよね。
百々染では、4年ほど前から、種から藍を育て、ストールにしてきました。
種からストールになるまでには、たくさんの苦労がありますが、ストールが染め上がったときの喜びは他では味わえないものがあります。
今回は、藍の種まきから収穫までの様子をご紹介します。
まだ、寒さが残る3月頃、小さな種をまきました。ふかふかの土の上に種をまき、上から土をかぶせて優しく手で押さえます。
2か月ほどたつと、ちょんちょんと丸い双葉がでてきました。
背が少し伸びた双葉の数はどんどん増え、苗床では窮屈になってきたため、工房の隣にある畑に移植しました。
太陽の温かさが大好きな藍は夏に近づくにつれ、瞬く間に大きな葉になりました。土がカラカラになることも増え、そのたびにたっぷりの水をあげました。
この畑は、第二いぶきの駐車場の横にあり、たくさんの人に見てもらえます。「大きくなったね!」と声をかけてもらった藍は、返事をするようにぐんぐん大きく成長していきました。
外にでるとじわじわと汗ばむ7月頃。小さな葉だけを残して使うぶんだけを収穫しました。
すると、残した小さな葉からもう一度成長して刈ることができるのです。この力強い生命力も、藍の特徴です。
小さな種から大きな葉っぱになるまで、みんなでたくさんの愛を込めて育ててきました。日々の草むしりや水やりをはじめ、天候に左右される植物を育てていくのは大変です。
しかし、収穫した藍を見て、今まで頑張ってきてよかったな、と思うのと同時に、これからどんな色のストールになるのだろう、そして出来上がったストールはどんな人のところに届き、どんな人とつながるのだろうと思うとドキドキします。
次回は、収穫した藍が実際にストールになるまでをご紹介します。藍ならではの、ほかの染料とは違う工程がいくつもあります。お楽しみに。
(文/かに)
8/7の藍 |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | 藍 |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
8/28の藍 |
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タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | 藍 |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
11/4の藍 |
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タイプ | ストール |
素 材 | サテン |
植 物 | 乾燥藍 |
サイズ | 190cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
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