暑かった夏が過ぎ、少しずつ秋の風を感じるようになってきました。
季節が移りゆくたびに、巡る季節を連想するものを思い浮かべてしまいますよね。たとえば、道端で出会うコスモス。あの可憐な花を見ると「秋だな」と感じるのではないでしょうか?
コスモスの原産地はメキシコ。日本には明治時代にやってきました。「秋桜」という文字のごとく、秋に咲く花です。
語源は、「美しい」という意味する「KOSMOS」が由来です。このことから、星が美しく瞬く揃う宇宙が「COSMOS」と呼ばれており、整然と並ぶこの花も同じ名前で呼ばれるようになりました。
「秋桜」の二文字を見たら、「あきざくら」ではなく、自然と「コスモス」と読んでしまいますよね。そもそも、なぜこの漢字が「コスモス」とよばれるようになったのか、ご存じでしょうか?
一説には、歌手の山口百恵さんが歌った、さだまさしさん作詞作曲の「秋桜」という歌謡曲が大ヒットしたからだといわれています。それ以前は「秋桜」は「あきざくら」と読まれていたそうです。
当初は、晩秋から初冬にかけての、暖かく穏やかな晴天である「小春日和」という曲名にされる予定だったそうです。そこを「秋桜」とし、「コスモス」と読ませました。「結婚を直前に控えた娘さんが、育ててくれたお母さんを見つめた思い」を歌われています。
さて、前置きが長くなりましたが、本題です。コスモスは、花びらだけではなく茎からも色を抽出することができます。コスモスの茎を使った染液で染めると、穏やかなイエローカラ―のストールになります。
百々染工房では、様々な仲間が関わり、コスモスのストールを作っています。
茎を煮出し、煮出した染液にストールを浸けていきます。一度染めたストールは、もう一度じっくりと色を重ねながら手染めします。
素材と向き合いながら、色を重ねながら手染めしていく。この工程こそが、百々染がこだわりつづけたい、百々染工房ならではの“手仕事”です。
できあがったストールは、とても優しい黄色になりました。少しこっくりとした色使いが多くなる秋のコーディネートに、優しいアクセントになるストールです。
このコスモスのストールを纏って、「秋桜」を聴きながら、コスモス畑で秋のお花見ができたら素敵ですよね。
過去のコスモス特集
(文/さとう)
9/13のコスモス | |
タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | コスモス |
サイズ | 180cm×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
10/17のコスモス | |
タイプ | ストール |
素 材 | ジョーゼット |
植 物 | コスモス |
サイズ | 180×52cm |
価 格 | 16,200円(税込) |
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